ジョン・オーエンズ剣とペン主人公の存命中に刊行されたアメリカの伝記。ジョン・アルジャーノン・オーエンズが、ニューヨーク州のつましい家庭に生まれたウィラード・グレイジャーの生涯を語る。農場での少年時代、教師としての日々、そして南北戦争での北軍騎兵としての戦い、捕虜生活と脱走。人気作家となったグレイジャーは馬でアメリカを横断し、さらに自ら真の水源を発見したと主張するミシシッピ川をカヌーでメキシコ湾まで下る。当時の手紙や新聞記事をふんだんに収めた、敬意に満ちた肖像。同じ国同じジャンル同じ時代
ジェームズ・グラント六百人のうちの一人1853年の暮れ、英国槍騎兵連隊の若き中尉ニュートン・ノークリフは、連隊が春に東方の戦争へ出征すると知らされる。最後の休暇を彼はスコットランドの叔父の屋敷で過ごし、愛するルイザ嬢のそばにいるが、同じ連隊の冷たく狡猾な士官バークリーも彼女に求愛している。二人はひそかに婚約し、やがてニュートンはクリミアへと船出する。ニュートン自身が語るこの歴史小説は、駐屯地の暮らしから戦場へ、そしてバラクラヴァの突撃へと進む。自らも士官だったジェームズ・グラントが、遠征する連隊の姿と、秘めた恋の不安を描く。同じジャンル
ホルマン・デイ奴をぶちのめせ二十世紀初頭のメイン州の海岸。若き船長ボイド・メイヨーは、ウォール街の金融家ジュリアス・マーストンの蒸気ヨットを指揮し、その娘アルマに恋をする。客の前でマーストンに辱められた彼は、船を去る決意をする。その夜、霧の中、木材を積んだひどく古い帆船がすれ違いざまに彼を引っかけ、沖へと連れ去る。続いて嵐、島を追われた漁師の家族たちへの手助け、そして沿岸の汽船航路を手に入れようとするマーストンとの戦いが待っている。古い船乗りの歌のリズムに乗せた、ユーモアあふれる冒険と恋の物語。同じ国同じジャンル同じ時代
G・P・R・ジェームズ森の日々イギリスの歴史小説。1260年代半ば、イングランドは国王ヘンリー3世と、シモン・ド・モンフォール率いる諸侯とのあいだで引き裂かれていた。ポンテフラクトからノッティンガムにかけての地で、諸侯の側についた老伯爵の甥である若い騎士ヒュー・ド・モンサーマーは、かつて敵対していた家の娘ルーシー・ド・アシュビーを愛するが、彼女の兄アルレッドは彼を遠ざける。シャーウッドの森では、法の保護を奪われた民衆の男ロビン・フッドがモンフォール派を支える。村の祭りからイーヴシャムの戦いまで、中世の内乱をよみがえらせる冒険と恋の物語。同じジャンル
ジョン・バカンミスター・スタンドファスト熟練の英国人エージェント、リチャード・ハネイは、第一次世界大戦下で敵のネットワークに潜入する任務を与えられる。偽りの身元をまといながら、彼は一つの誤りが即死につながりかねないスパイの世界へと踏み込む。秘密任務、追跡、駆け引きの狭間で、彼は終始不信に満ちた空気の中を渡り歩かねばならない。冷静さと知性こそが、敵の計画を阻止する唯一の武器となる。この小説は、戦時スパイ活動の仕組みと勇気を描き出しつつ、行動と戦略を融合させた持続的な緊張を提供する。同じジャンル同じ時代
ウィルキー・コリンズ月長石レイチェルという若い相続人は誕生日に貴重なダイヤモンドを受け取るが、それは夜のあいだに謎のように消えてしまう。家族の親しい友人であるフランクリン・ブレイクは、不穏な振る舞いを見せる容疑者たちの輪の中で、この謎を解こうとする。それぞれの証言は、秘密や疑念、操作のあいだで、この事件の新たな一面を明らかにしていく。捜査はゆっくりと進み、登場人物たちに関する思いがけない真実が明かされていく。作者は魅力的で構成の緻密な物語を作り上げており、知覚や真実、人間の複雑さを探究する、最初期の推理小説の一つとしばしば見なされている。同じジャンル
ジョージ・アルフレッド・ヘンティハルツームへの突進1892年に発表されたイギリスの冒険小説。インドで、大尉の息子と軍曹の息子という二人の赤ん坊が取り違えられる。どちらが自分の子か分からなくなったクリントン大尉は、二人をルパートとエドガーという双子として育てる。十六歳のとき、見知らぬ女性がエドガーに、自分こそが本当の母親だと告げる。自分のものではないかもしれない立場にとどまることを拒んだエドガーは家を出て、偽名で入隊し、軍とともにエジプトへ渡り、さらに1884年に包囲されたハルツームを救うために派遣された遠征軍とともにナイル川をさかのぼる。実在の軍事作戦を丹念にたどる、戦争と兄弟の友情の物語。同じジャンル同じ時代
ホルマン・デイ放浪者1915年のアメリカの長編小説。六月のある朝、ウォーカー・ファーと名乗る若い男がニューイングランドの道を歩いている。見た目は放浪者だが、話しぶりは教養ある人物のもので、自分の過去を隠している。彼は綿紡績工場の町マリオンにとどまる。そこでは腸チフスが貧しい家庭を襲っていた。原因は、州の政治家たちをも牛耳るドッド大佐の会社が売る川の水だった。自分のためには何も求めず、ファーはこの闘いに加わり、ドッドの秘書ケイト・キルガーと出会う。政治機構にただ一人立ち向かう男の勇気を描いた、躍動感あふれる小説。同じ国同じジャンル同じ時代
ダニエル・デフォーロビンソン・クルーソー冒険好きの船員ロビンソン・クルーソーは、悲惨な航海の末に難破し、無人島に流れ着く。世界から孤立した彼は、自らの資源と工夫を駆使して生き延びる術を身につけなければならない。年月を経て彼は環境を作り変え、新たな生活を築き上げる。フライデーとの出会いは、彼の孤独な日々における大きな転機となる。この物語は、生存や信仰、人間の適応力を掘り下げている。作者は、自立とレジリエンスをめぐる原点的な冒険譚を提示する。同じジャンル
トバイアス・スモレットロデリック・ランダムロデリック・ランダムは、野心はあるが無一文の若者で、しばしば敵意に満ちた世界の中で自らの居場所を求めて故郷スコットランドを後にする。彼は海軍での経験をはじめ、暴力、不正、不安定さに直面する出来事を次々と体験する。旅の途上で彼は極限的な状況にさらされ、社会の最も苛酷な側面があらわになる。風刺と写実のあいだで、この冒険小説は社会の仕組みと個人の闘いを描き出す。著者は生存、日和見主義、社会批判を軸にしたダイナミックな物語を紡いでいる。同じジャンル
ジェームズ・グラント赤いドラゴンの下で主人公自身が語る、戦争と恋を描いたイギリスの小説。1854年、ウェールズ・フュージリア連隊の若い士官ハリー・ハーディングは、ウィンチェスターでロシアとの戦争への出発を待っている。一家の古い友人サー・マドック・ロイドに招かれて北ウェールズの大きな屋敷を訪れた彼は、ひそかに想うレディ・エステル・クレシンガムと再会し、怪しげな恋敵ホークスビー・ギルフォイルにも出会う。やがて連隊はクリミアへ向かう。インケルマンの戦い、セヴァストポリを前にした塹壕、敵地を単身で越える任務。赤い竜の軍旗のもとで戦う兵士たちを生き生きと追う物語。同じジャンル
スティーヴン・クレイン勇気の赤い記章若き未熟な兵士ヘンリー・フレミングは、勇気と栄光に対する理想化されたイメージを抱いて戦場へ向かう。だが、戦闘の苛烈な暴力に直面すると、彼は疑念にとらわれ、逃げ出し、自らの恐怖と戦うことになる。やがて彼は、本当の勇気とは何かを理解しようと模索する。彼の内面的な旅路は、戦そのものと同じほど重要なものとなる。著者は、恐怖、名誉、試練の中で形成されるアイデンティティを通し、戦争を現実的かつ心理的に描き出す。同じ国同じジャンル同じ時代
