イタリアのリヴォルノ近郊に住むイギリスの作家ゴードン・グレッグは、しばらくのあいだイギリス領事の代わりを務めている。座礁したヨットの持ち主を迎え、船上で夕食をとった彼は、そこで、若いイギリス娘エルマ・ヒースの破られた写真を見つける。翌日、領事館の金庫は開けられ、ヨットは姿を消していた。
調査は彼をロンドンへ、スコットランドへ、そして当時ロシア帝国の一州だったフィンランドへと導く。その娘はそこで大きな危険にさらされているらしい。偽りの身元が入りみだれるなか、ひとりの平凡な男が、見知らぬ娘を救おうとする。
スピード感と謎に満ちたこの小説は、学習中の言語でもすらすら読める。



















