亡命した年老いたフランスの公爵サビン氏は、マサチューセッツで妻リュシールと幸せに暮らしていた。ある日、ニューヨークで妻が姿を消すまでは。黄色い鉛筆で書かれた匿名の手紙が、彼に家へ帰れと命じる。その鉛筆は、社会主義者の台頭を食いとめようとするヨーロッパの貴族たちの秘密結社の印だった。
サビン氏はリュシールを追ってロンドンへ向かう。結社は彼女を使って、有力な大臣を動かそうとしていた。優雅なサロンと政治の陰謀のなかで、この老人はただひとり、恐るべき組織に立ち向かう。
サスペンスに満ちたこの小説は、学習中の言語でもすらすら読める。



















