海の物語三編を集めた一冊。「青春」では、マーロウが、東洋へ向かう途中で火を噴くおんぼろの貨物船での、士官としての最初の航海を思い出す。「台風」では、想像力のかけらもないマクワー船長が、二百人の中国人労働者を船倉に乗せたまま、蒸気船をすさまじい嵐のまっただなかへ進める。「秘密の共有者」では、若い船長が、真夜中に泳いでやってきた見知らぬ男を船内にかくまう。
二十年間船乗りだったコンラッドは、誰よりも海を感じさせてくれる。危険、船長の孤独、そして普通の人々の勇気を。
訳文がいつも目の前にあるので、これらの物語を学習中の言語で味わうことができる。



















