壁に囲まれた単一国では、人々に名前はなく、番号があるだけだ。誰もが同じ時間割で暮らし、すべてが見通せるガラスの家に住んでいる。この完璧な幸福をほかの惑星へ運ぶ宇宙船の技師D-503は、その惑星の住人に向けて日記をつけている。そして彼は、規則を守らない女、I-330と出会う。
ソビエト連邦で禁じられたこの小説は、全体主義社会を描いた最初期の大作のひとつで、ジョージ・オーウェルは『一九八四年』を書く前にこれを読んでいた。
短い記録をつづる日記の形で書かれ、訳文がいつも目の前にあるので、学習中の言語で読むことができる。



















